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第10回「人生に定年はない」俵萠子先生

2005年6月4日 芸予文化情報センター


 
 第10回因島自由大学(大出俊幸学長)が4日、芸予文化情報センターで開講、全国から聴講生約250人が参加した。評論家・エッセイストの俵萠子さんの熱っぽい講演は2時間近くにおよび、会場を沸かせた。現在は俵さん自身が、群馬県赤城山に住み、陶芸を中心にした生活を過している経過を説明しながら、田舎=地域に住む意味を問いかけた。
 

 
 3年前に発足した乳がん患者らでつくる「1・2の3で温泉に入る会」の代表をつとめ欧米に比べて遅れをとっている日本のがん治療の問題点を学びながらいっしょに温泉に入るという笑いと涙をさそう語りかけに聴衆は耳を傾けた。また、この会の運営や戦争体験を伝える活動など74歳の俵さんの多忙な毎日を明るく紹介し、人生には定年がないと熱っぽく訴えた。
 
 俵さんは講演の最後を次のように結んだ。私は最後の最後まで現役でありつづける。最後までやれるところまでやればよい。やることが沢山あるのになぜ定年が必要なのか。仕事はもらうものではなく、自分で作り出すものではないでしょうか。
 
 

(この記事はせとうちタイムズ2005年06月11日号より転載させていただきました。)

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